東京にいってきました

ちょうど一週間前の事になりますか。
その日は火曜・水曜と二日間休みでした。
髪がぼさぼさでかなり鬱陶しかったので朝から散髪に行ってたのですよ、近所の大衆理容に。
で、そこで髪をずばっと切ってもらって気分爽快、おまけにその日は清々しい程の晴天ときた

そんな日に休みだからといって一日中家でごろごろしてるのももったいないよなあ、どこか遊びに行きたいなあとか散髪屋から帰りながら考えているとふとこんな事を思った。


二日ありゃ、今から出発すれば東京までいけるんじゃね?


東京まで行くという自分のふとした考えがもの凄く甘美な響きをもっていしまい、家に帰り着く頃には速攻でネットで東京までの所要時間と料金、そして帰りの高速バスの空席状況を調べて、どうにか行けそうな事が判明すると、自分の考えが変わる前に勢いで帰りのバスを予約したのでした(ちなみに高知−東京間の高速バスは夜行しかないのでこの時点ですぐ東京へ行こうと思ったらのぼりには不向きなのだ)。


そうしてもうあまり時間がなかったのでお金と地図とその他最低限必要なものを鞄に詰め込んで慌てて東京への思いつきの旅へと出発したのでした。


で、まずは駅へ行こうとしたのだけどここで財布の中身が心配になってしまった。いや、少なすぎてじゃなく、その逆で。仮にも東京へ行こうというのだからいくら何でも普段の自分からすると決して入れないような大金を財布の中に入れていて(それでも世間の基準からすると少ないと思うが)、とられやしないかと怖くなったのだよ。ほら東京行ってオタク狩りとかにあったりしたら嫌だし……。まあ、杞憂のような気もしないでもないけど一応念を入れて半分くらいATMに預けておこうなんて事を駅に着く前に思いついて実行したのでした。


そして駅に着いたはいいものの、そこは田舎のJR。東京までの切符を買おうと思ったら駅員さんが昼休みでいねえ。しょうがないのでとりあえず自動販売機でここいらで一番大きな駅である高知駅まで行ってそこで切符を買うことにする。


そうして高知駅まで行ったらそこで無事東京までの切符を買い(モチ全席自由)お昼ちょっと過ぎの特急南風何号だかに乗って一路新幹線への乗り換え駅である岡山を目指したのでした。


いやあ、かれこれ数年ぶりの南風である。岡山や大阪行くには高速バスの方が便利で安いもんですっかりご無沙汰だったけどなんか懐かしい。トイレに行こうと別の車両へ移るときに連結口がやたら揺れるんだよな。そして窓の景色はどこを見渡しても山と川!まあ、綺麗ではあるけど。
そんなわけで車内で持参したマリみてを読んでたらいつのまにか瀬戸大橋を渡っていたのでした。果たして瞳子はバレンタインカードを見つけることができるのか!?もの凄く気になるところで短編挟んで次巻へ続くって……久しぶりに続きが待ち遠しいぞ。


岡山に着くと、速攻で新幹線の改札口まで行って無事のぞみに乗り換えて席に座れたので一安心。安心したらとりあえず東京着いてからの電車の乗り換えについてチェックしておこうと思って持参した地図をぱらぱらとめくってみたら…………あら?醍醐?へー東京にも醍醐ってあるんだなあ、まあ東京だしなあってもおかしくないよね……あら?河原町?まあ東京にだって河原町くらい……ってちょっとまて。恐る恐るその地図の表紙を見てみると……。


やっちまった!これ東京の地図じゃなくて京都の地図じゃん!


あー、何つうベタな間違いを。これみた瞬間笑いをどうにかこらえるのに必死だったよ。しかし笑ってばっかりもいられない。今まで地図があったから東京行っても安心っていう心のよりどころがあったけれどそれがなくなったってことはえらいこっちゃ。迷子になったらどうしよう。東京の地理とかそんなに詳しくないぞ、何せ行くの初めてだし。
まあ。携帯もあるし何とかなるさ。最新の機種に替えといて良かった。


そんなわけで新幹線では本読んだりちょろっと桃鉄をやったりしてたりすると、いよいよ新横浜を過ぎてあとは品川・東京という所まできました。とはいえ三時間半座っているってのは結構辛かったけど。
ちなみに故あって京王線沿線の某所に寝床を確保しているのでとりあえず新宿までいかなきゃならないんだけど、最初は終点の東京までいこうと思っていたんだけどいざ品川へ着こうかというときに、そういえば品川・しながわ・すながわ・わぐなす・ワグナス!そういえばロマサガ2の七英雄の名前の由来の駅じゃん。つまりは山手線!そして新宿もクジンシー、つまりは山手線!もしかしてこのまま東京駅まで行くより新宿まで行くなら近いんじゃね?なんて事を考えて咄嗟に品川駅に降りたのでした。まあ、後で路線図見たら東京駅からの方が速かったんじゃないかって気もしてきたけど。


そして山手線に乗って一路新宿へ。おー窓からかの有名な渋谷109が見えて心の中で一人はしゃぐ。あと吃驚したのが車内にモニターがついてた事でさすが東京とかなり感動。それにしても人多いなあ。
そして新宿から京王線に乗り換えるとやっぱりここでも人が多い。幸い始発なので列車を一つ遅らせていいポジションを確保できるようにした。それでも座ることは叶わなかったけど。
無事目的地に着いてその日は熟睡。


そして二日目。


勢いで来ちゃっただけに特に目的地とかあんまり深く考えてなかったんだけどとりあえず東京来たならここへは行かなきゃならないだろって事でお約束の秋葉原へ。
再び新宿駅から今度はJR中央線の各駅停車に乗って秋葉原まで。途中、もしかして浅草キッド水道橋博士ってお茶の水博士が名前の元ネタだったりする?なんていうどうでもいいような事を考えていたりしたら秋葉原に到着。電車を降りたらいきなり目の前に妖奇士のでっかいポスターが貼ってあって驚く。さすがは東京だべさー。それからどうやって外に出ればいいのかと田舎もの丸出しで駅構内で十分ほど迷ってやっと脱出。それから秋葉原の街をぐるっと巡ってみた。


やっぱすげえな秋葉原は。特にラジオパーツやらなんやらの部品屋が所狭しと並んで市場を形成してるなんて場所、たぶん日本にここしかねーよ。なんか見てるだけで楽しーなー。
一通り巡った後。某レスラー養成所みたいな名前の所で諭吉さんが一枚飛ぶような勢いで買い物すると物欲が満たされたのか、東京は秋葉原だけじゃないよ、せっかく東京まで来たんだから他にもいろいろ見なきゃもったいないよって事で今度は歩いて神保町までいくことにする。
いや、始めてきた街を歩くのは楽しいなあ。


途中コンビニにて初めてコンビニATMなんてものを体験。いやーこれちょっと手元にお金がなくなってきたときにすげー便利だわ(ちなみに高知にはコンビニATMなんて洒落たものたぶんなかったはず)。実際使ってみるまでは別にわざわざコンビニでお金なんて引かなくてもと思っていたけど、これはいいわ。


そうして神田神保町に到着。最初は横道に入った所為で、これが噂の神保町?これなら阪急古書のまちの方がすげえじゃん、とか思ってしまったけどごめんなさい。まさか靖国通りのメインストリートにあんなにも古本屋が並んでいるなんて思っていなかったんです。全く秋葉原といい神保町といい、楽園っていうのはこういう所のことをいうんだろうな、とか思ったり。
そうして小学館集英社のビルをみて、話に聞くとおり集英社のビルの方が小学館より小さいことを確認して、再び歩く。


今度は新宿目指して靖国通りをひたすら歩いてみたけど結局市ヶ谷辺りで力尽きて後は地下鉄で新宿まで。地下鉄乗る前に某カレー屋でメンチカツカレーを食べたのだけど注文してほんとにすぐ出てきたのには吃驚。まあ、味はココイチよりも下かなって感じだったけど。


新宿に着いたらバスの時間まで付近を散策ってことで都庁の真下まで行ってきました。いつもテレビで見てる都庁がすぐ目の前にあるってのは何だか感慨深かった。
後新宿来たんだから他にもいろいろと見て回りたい所だったけどさすがに歩き疲れて殆ど体力・気力が残ってなく、ご飯とおみやげだけ探して後はバスを待ったのでした。


帰りの高速バスではゆっくりと寝られたのは言うまでもない。


あー、楽しかった。お金さえあれば二日程度の休日でも結構東京まで簡単に行って遊べるというのが体感できたのが今回の収穫。とはいえ、今度はもっと時間に余裕を作って行きたいなあ。