あーにーそーん

先週の土曜日にNHKBSで放送されてたゼロ年代珠玉のアニメソングスペシャルを観た。さすがゼロ年代と銘打っているだけあって他のアニソン特番では滅多に流れなさそうな曲も多くNHKの本気を感じた。まあ、ゼロ年代とか言いながらプラチナとか銀河旋風ブライガーとかトップをねらえ!fly highとか流れたのはどうよって気もしないでもないけど個人的には丹下桜のアフレコとか日高のり子佐久間レイによる台詞つきの歌唱とか非常に楽しめたのでまあ良しとする(どうでもいいことだけど銀河旋風ブライガーの歌詞のふりがなは「ぎんがせんぷう」ではなくて「ぎんがせんぷー」とすべきだったと思う)。そしてアニソン特集なのにランクインしてご丁寧にバックにゲームの映像まで流れた第三次スパロボαの主題歌GONGも何でだろうと変な疑問符が浮かんでしまったけどこちらもまあいいか。
んで、ここからが本題。
そのアニソン特番を観ていて思ったことなんだけど、深夜アニメの曲が非常に多いなあと。
いわゆる2000〜2009年のゼロ年代って、深夜アニメが爆発的に増えた時代で、作品的にもネギまハルヒらき☆すたけいおん!、そしてマクロスFといった楽曲がムーブメントを起こした作品も深夜ものが多かったりするのでそれは必然ではあるし、この番組自体一般層ではなくその手の作品が好きなオタ層を最初から明らかにターゲットにしていた(だからこそ面白かった)。反面、ゼロ年代のアニソンって代表的な曲ですら曲を聴いたこともないどころかそんなアニメが放送されてたことすら知らなかったって人が多かったりして、たまたまNHKのアニメソング特集だからと家族で観て妙な空気が流れてしまった家庭もあったんじゃないかと思う。
いや、プリキュアを除けば見事に一般的にメジャータイトルなアニメの曲がなかったもんなあ。
何でだろうと考えてみると、一つは前述した通りこの番組がオタターゲットだったって事もあるのだけど、もう一つの理由としてゼロ年代のメジャーなアニメ作品(NHKでやってたメジャーも含む)の主題歌ってメジャーアーティストのタイアップ曲である事が多いって事もあるのかなと思った。ゼロ年代で比較的一般層に受けたアニメといえばNARUTOだったりハガレンだったりガンダムSEEDだったりするのだけど、その主題歌はどれもタイアップ曲だ。で、そのタイアップ曲って基本的にアニメと切り離しても成立してしまう上に1クールないし2クールほどで変わってしまうためにそのアニメの代表曲として上げにくい(なんでタイアップ色の薄いSEEDの暁の車は紹介されてた)。NARUTOなんて放送時間が長い分より顕著じゃないだろうか。もちろんタイアップ曲だっていい曲はたくさんあるし、声優やいわゆるアニソンアーティストが歌う主題歌だってそのアニメと切り離しても成立するような曲もある。それでもこういうアニソン番組の場合、普通のタイアップ曲が流れてもアニソンならではの部分に欠ける分あまり面白味がなかったりするんじゃなかろうか。そういう意味では萌えソングってキャラ名義で歌っていたりしてアニメと切っても切り離せないが為に、ゼロ年代におけるアニソンの代表になるのも当然の帰結と言えるのかも。なんでこの番組で萌える!泣ける!燃える!と萌えをフィーチャーしたのは非常に正しかった訳なのである。
まあ何が言いたいのかというと、タイアップ曲ももちろんいいんだけどやっぱりアニソンならではの部分を持ってる曲はやっぱり最高だよなあと言うことかな。番組中でも似たような事を誰かが言ってたけど。