こんな吸血鬼ドラキュラは嫌だ!!

今風にブログやミクシィで物語が進行な吸血鬼ドラキュラ!
もちろんヘルシング教授がルーシーに輸血したシーンでは、血液型無視して輸血したことをつっこまれて2chに曝されブログがたちまち炎上しちゃうのはお約束(笑)。


それはそうと、百年以上前に書かれた小説だっていうのに今読んでもエンタメとしてブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』って面白いんだよなあ。最初日記や手紙の書式で物語が進むっていうのに妙な抵抗感があったんだけど読み進めている内にこれが面白いのなんのってどんどんはまって一気に読んでた。やたらキャラは立ってるわ物語の起伏は激しいわ耽美なエロスがあるわでほんと素晴らしい。あと読む前に漠然と抱いていたイメージと違って、ドラキュラってどっちかというと追われてるシーンの方が長いのな。文体の都合上ドラキュラが描かれる部分もどうしても少なくなるってのもあるけど、ヘルシング教授がかなりこっぴどく罵ってたりして妙に小物感が漂ってたりしてしたのが何か新鮮だった。キリスト教の価値観とかもあるんだろうけど。


とか言いつつ『吸血鬼ドラキュラ』読んだの三年くらい前なんだよなあ……。ちなみに『吸血鬼ドラキュラ』の続編ぽく見せかけてるけどその実スーパー吸血鬼&ヴィクトリアン大戦なキム・ニューマンの『ドラキュラ紀元』では、冒頭でネタにしたヘルシング教授が血液型無視して輸血したことを『ドラキュラ』の登場人物の一人であるジャック・セワードに結構きつめにつっこまさせていてそれは読んでてさすがにひでぇ(笑)と思った(ドラキュラが書かれた当時まだ血液型は発見されていなかった)。いや、好きですよ『ドラキュラ紀元』。ジュヌヴィエーヴは個人的に最萌吸血鬼だし。