週刊少年チャンピオン1号感想
今週も「バチバチ」がやばかったです。
鯉太郎の親父、火竜が燃やそうとしても燃やせず燃え残った化粧まわし。
その不完全燃焼な化粧まわしが、鯉太郎が土俵に上がり出世披露に出るときになって託された。くしゃくしゃになって丸められていた「やってみろクソガキ」との言葉とともに。
ってもうね、この場面鯉太郎と一緒に読んでるこっちも涙腺緩みまくりでした。
こういう想いが届いて通じるっていう展開に非常に弱いみたいでこういう話を読むと胸が熱くなってきます。人の死や喪失によらず感動を呼び起こす話というのはほんと素晴らしいです。
あと今週秀逸だったのが「幻仔譚じゃのめ」。
開かずの教室に閉じこめられた都と邑。朝灯がいなければ邑は普通の人間と大して変わらず、教室の化け物にいいように嬲られてしまう。この話、てっきり危なくなったところで朝灯が助けに来て一件落着、その間都にも男をみせる場面がありますとかそんな展開なのかなあとか思ってたら、都がほんの少しの勇気と知恵を振り絞って現状を打開するという話だったので、よかったなと。一度機転を利かせて脱出して、一度は臆病風に吹かれたもののもう一度勇気を出して飛び込んだというのが特に王道の成長物語していて素晴らしいの一言。最後のページの笑顔がそれを端的に示しています。そしてカワイイ。
教室に結界を張った教師、つまり邑のじいちゃんについてはこれからの話で明らかになっていくのだろうからそちらも楽しみだ。
他にも、アニメ化決定したっていうのに限界ギリギリを攻める「みつどもえ」とか久しぶりに坂道のアニオタ設定がフィーチャーされ「ラブ☆ヒメ」のOPテーマ歌いながらセオリー無視した走りでぶち抜く「弱虫ペダル」やら山田太郎が高校出たばかりの少女と寝食を共にする羽目になった「ドカベン」とか、今週はいつにも増して読み応えがありました。特にドカベン、名前を見て男だと普通に思っていたら女の子だったとか、どこのラブコメだよ(笑)。そういや山田はいい感じだった女性がいたと思うんだけど、まさかの三角関係とか?それとも彼女の存在は忘れられてたりしたりして。
今週のチャンピオンで他に気になったのが、読者アンケート。
項目の中に次の女性声優のなかであなたがすきな人を3人選び、好きな順に番号で答えてくださいなんていう項目があるんだけど、その人選がちょっと気になった。
選択肢は以下の通り。
何だろうこの、最近の若手人気女性声優集めてきたけど微妙に統一感なさげなリストは。
よく見ればスフィア全員いたり、けいおん!の初期軽音部メンバーもそろってたりするのだけど、それでも不自然な感じがしてならない。
さらに言うと葉山いくみさんって、このアンケートで初めて目にしたのだけど、どういう人なのかちょっとWikipedia見てみたら声優としてはほぼちょい役ばかりの方らしく、失礼な言い方をしてしまえばこの中では浮いてるなあという印象を持ったり。
で、思うのが、やっぱりこのアンケートに上げられた声優さん、「みつどもえ」のアニメ関連なのかなあというところです。何人かはフェイクかもしれないけど、この一見脈略のなさはそう考えるのが一番しっくりくるなあ、と。