週刊少年マガジン23号

「Power Smash3」(アーケード/セガ)

今週のマガジン裏表紙はアーケードゲームパワースマッシュ3。
何でも簡単操作で実践さながらの臨場感らしいです。どうもリアルっぽさを追求しているようで、超絶必殺技を放ったり試合中に照明が落下なんて展開は無いようでちょっと残念(笑)。


今週のマガジンでは最近の人形ブームに乗ったかどうかは知らないけれどスミレ16歳が連載スタート。いやあ、最初はどう見ても変態で気持ち悪いはずのスミレとその背後霊が、ヤンキー系の女子生徒との対比を通していつの間にかものすごくいい奴じゃんと思わせてくれる手腕は大したもの。いや、展開自体はありがちだけど、ぼこられようが何されようが黒子に徹して本人は何一つ喋らないオヤジが妙にシュールで面白かった。
しかし、この漫画って漫画だからこそ成立する設定だよなとつくづく思う。おそらく設定上はスミレの声はオヤジが出しているんだろうけど、読者は一応スミレの声を脳内で好き勝手に作り上げられるので、オヤジが女子高生の声を出しているという「現実」を認識しないですむ分まだ素直に楽しめるけど、これが例えばアニメだったらオヤジの声優がスミレの声もやるわけでそんなの気持ち悪すぎてたぶん見てられないと思う。かといってスミレ用に別の声優をキャスティングするのも何か違う。少なくともこのスミレは不条理だけどメカ沢みたいな非現実的な存在じゃないところがミソだし。