履修漏れっていうか逃れ

ここ一週間くらいで高校生を取り巻く環境が激変していて吃驚!
もしも一週間くらい海外旅行に行っていた生徒とかいたらあまりの状況の変わりっぷりに浦島太郎の気分を味わっていたんだろうなあ……。


最初の高岡南高校の履修逃れ発覚だけで終わってればここまで騒ぎが大きくなることもなかったんだろうけど、その後何件か明らかになっちゃったらもう押さえられなくなっちゃうよなあ。今年の受験生は大変だ。


まあ、でもこういう履修逃れをしている学校の生徒でも、生徒は被害者であるとも言えるわけだし十万人近くの留年を出すわけにはいかないので特例の救済措置は確実。どうやら最大七十時間の補習の方向で調整しているもののもうちょっとさらに負担が減るようにすべきという異論が出ている感じで、まあ卒業に関していえば受験生は何も心配することはない様子。


受験に関して言えばこういう騒動が起こった時点で精神的にはかなりのダメージを受けているとは思うんだけど、逆に考えるとここまで多くの学校が履修逃れをしているってことは実はほかのライバル校の生徒も条件はほぼ同じで補習うんぬんが極端なハンデになるって事はないんじゃないかな。まあ、こういうときにきちんと指導要領通りに履修している高校の生徒は有利な訳だけど、真面目にやってたとこの生徒にアドバンテージがあるのは本来当たり前であるべきだし問題ない。ようするに、ここで精神的にまいったら負けってこと。


さてここで問題になるのが未だに履修逃れを隠しているような高校(もしあれば、の話だけど)。こういう高校の生徒は今回一番得しているようにも一見思えるんだけど、そういうところだって今回のような騒ぎになれば、履修逃れがあれば当然そこの高校の生徒も気づいている訳で、いつ履修逃れがバレるのかという不安にさいなまれながら受験勉強をしなきゃいけなくなるので実際はかなり不利なんじゃないかな。特に今回の騒動で初めて履修逃れを知ったっていうような生徒にとっては、未だに学校が隠しているってことに不信感を抱かないとも限らないしね。今時どこで足がついてバレるかなんて分からないし、隠蔽しまくってバレた時の方がダメージでかいので、ほんとに生徒の事を考えているなら早い内に白状するのが一番いいと思う。


でも今回の騒動である意味一番影響を受けているのは現在の高校二年なんじゃないかなあとか思ったり。今の三年は特例として救済措置がとられるけど来年度も同じ措置がとられるとは思えないしとるべきでもない。けど今の生徒は履修逃れ前提のカリキュラムを組まれている訳でその分のしわ寄せが来年くる訳だ。来年も同じような履修逃れをすればさすがに最初ッから生徒もその事実を知っていて授業を受けることになるわけで生徒も「被害者」ではなく「共犯者」になってしまうので履修逃れはないはず。ここまで騒動が大きくなるとチェックも厳しくなるだろうし。つまり今の高二の現時点での不足分は三年次に時間割いてやらなければならないので学校側の対応が下手だと現受験生以上に辛いことになるかもしれないんだよなあ、うん大変だ。


何か久しぶりに真面目なことを書いた(笑)ので疲れたぜ。