週刊少年チャンピオン34号

今週のチャンピオンは、何と言っても水島先生画業50周年記念企画、これに尽きる。
まず表紙からして水島先生&オールスターズでまさにみずしまつりという感じ。そしてページをめくるとチャンピオン連載陣による岩鬼の葉っぱをくわえたイラストつきのお祝い色紙風メッセージが目に入る。チャンピオン誌上では原作だけの先生までイラストを描いていたり暫く音沙汰無しだった車田兄貴もちゃんと描いていて見所たっぷり。車田星矢はこのままフェードアウトするのかとも思っていただけに一安心だ。正直手代木星矢が思いのほか面白いのでもうどうでもいいやという感じになっていたんだけど。お祝いメッセージはいろいろ個性が出てて面白いです。個人的にはあえてこのキャラを選んできた浜岡先生のが印象深い。一見ぶっきらぼうで失礼に見えてその実最大限の敬意を払っていそうな感じがなんからしいな、と。


そしてゲストはというと、最初に王貞治長嶋茂雄という俺でも知っているような球界を代表するスターの両氏が写真入りの見開きでコメントを寄せていてさすが水島新司という感じで今更ながら恐れ入る。そしてこの両氏と同じページにいるのがビートたけしで、なんというか本当にこれチャンピオンか!?という感じがしてなんか凄いとしか言い様がない。他にも松井秀喜城島健司といった現役のメジャーリーガー、爆笑問題伊集院光といった水島新司好きの芸能人、そしてあの田中マー君までお祝いコメントを寄せていてなんか読んでるだけで楽しくなってくる。個人的に印象深かったのは松井選手の、漫画で山田が五打席連続敬遠をされたのを現実に自分がされるとは思っていなかったとか言ってた所だなあ。いや、無印のドカベンとかは読んだことないんだけど松井の敬遠は高知県民として結構思うところがあったので(笑)。


他にもゲストの漫画家のお祝いイラストがいろいろ載ってたりと非常に楽しく、改めて水島先生の偉大さを感じたり。大ベテランとか他誌で現役で野球漫画描いてる人もいてこちらも豪華。しかし何故この中にクラウザーさんがいるのかよく分からない(笑)。まあイラストのトリをクラウザーさんの魔球が飾るってのはインパクトがあるし面白かったけど。まあそんなこんなの水島新司先生画業50周年記念特大号、ちょっと無印のドカベンとか読んでみようかなとか思ったりするぐらいに中々印象深くて面白い企画で良かったと思います。これで250円ってのはやっぱり安いわ。


所で今週号はこういう特集をやっているので懸賞も水島グッズ大放出ってな感じだったんだけど、そのプレゼントの中にドカベンZIPPOと電子ライターもあって、その二つは20歳以上の方のみの応募とさせて頂きますなんていう注意書きがあってちょっと吹いた。20以上しか応募できない景品のある少年誌って一体何だよ(笑)!?

ここからは普通の感想

まず驚いたのは板垣恵介新連載の情報。まあ長期連載しててどうしても描きたいアイディアとか浮かんできたんだろうなあとは思うけど、それを実行させちゃうのは凄いな、いろんな意味で。一応七話って事らしいけど、いつの間にか範馬刃牙が忘れられるほど続いたりしてね。


ナンバMG5は篠崎を殴ろうとする猛兄ちゃんを体をはって止めた店長が格好良かった。そしてとりあえず殴って全部解決という方向には持って行かないだろうと言うことが分かって一安心。来週店長が猛兄ちゃんに対してどういう行動に出るのか非常に楽しみ。


ストライプブルーは、成長した番太郎が登場。グラサン掛けて車から降りた姿は非常にらしいなと思った。しかし背は伸びてないのね……。あとは縞青高校の空ちゃんの行動が気になる。アー坊相手に最初は恨みもあってもの凄く突っかかってきそうだけど、なんかラブコメ的なものを期待してしまうなあ、やっぱり。


後は先週の真剣勝負っぷりとはうって変わってイカサマと心理戦が冴え渡るギャンブルフィッシュとかスパイク決めるときにもやっぱり自分のテーマソングを歌う会田君が素敵すぎるとか言いつつ実は一番目を惹いたのは応援する女子バレー部の皆さんだったりするフルセット!とか面白かったんだけど今週特に印象深かったのは、最終回なアイホシモドキだったりする。


先週までの赤ずきん編の後始末的な相星さんとクラスメイトとの和解(?)的な話を最初にやっておいて残りのページで全員集合な旅行をやって中々綺麗な最終回でなんか良かった。打ち切りっぽいとはいえ。で、特に良かったのが、水着になって泳いだりできないと言った佐倉さんにそういう事は妄想で補えるからと加茂川の言葉に対する佐倉さんの切り返し。にこっと笑ってじゃあ たっぷり妄想してもらおっかなってなんだよそれ。ごめん、この一コマで俺のハートは昇天されたね。久々に純粋に萌え!って言いたくなる一コマで、最後の最後でこんなシーンを持ってくるとはやるなあと思った。うん、素晴らしい最終回だ。


所で今週は水島先生記念の企画の為か現代怪奇絵巻が一ページしかなくてちょっと読後にもんよりとしたものが残ってしまう。どうやら現代怪奇絵巻、いつの間にか自分にとってなくてはならないものになっていたみたい。