とある科学の超電磁砲 11話の感想とか

木山先生の目的とかが明かされるお話。
ここで美琴は初めてチャイルドエラーだとか人体実験なんていう学園都市の闇に触れることになる(正確には本人が知らないうちに既に闇には関わっちゃってはいるわけですが)。
その事実は、たぶん常盤台なんていう名門に通って意識するしないに関わらずレベル5としてそれなりに不自由なく過ごしていた中学生にとっては、非常に衝撃的な話だ。アンチスキルに通報すればなんていう言葉が、言った美琴自身もおそらく自覚しているように、空虚な綺麗事にしか聞こえない。それくらい木山春生の背負っていたものは重かった。実際視聴者目線からしても、慕ってた子供達を暴走させる、つまり捨て駒にすることが目的の人体実験にかけることになってしまった一連の話は、本当に辛かったし。別に幻想御手で倒れた人も後で治してくれるっていうんだから協力してもいいんじゃないかって思わず考えた。もっとも、視聴者目線だからそこまで思える訳で、美琴の視点からすると佐天さんを昏睡状態にした幻想御手を使って何かをするなんてことを肯定出来ないのは当然でもある。原因の一端は美琴の発言にもあったと思っているだけに余計そう思う。
少なくともどっちが間違ってるとは言えないよなーこれ。

ところでこれまでも色々見せてたけど、改めて思うのが美琴の能力の応用力の高さ。単純な威力でさえ凄いのに、コインを飛ばしてレールガン、砂鉄を操って剣にしたり、鉄分操って盾にしたり壁に張り付いたり、おまけに電子機器やコンピュータにも干渉可能ってどんだけ便利なんだ、これ。学園都市に置ける超能力が一人一つで、尚かつ基本的に自分の能力の種類を自分で選べないとしたら、努力じゃどうにもならない壁ってものがあるよなあ超能力。レベルは上げられても能力の種類は変えられない訳で、使い勝手の悪い能力持ってたらそれだけで大いなるハンデだし。だから結局学園都市での能力開発ってそういう努力じゃどうにもならないところがはっきりと出てきて残酷なシステムだなと改めて思う。
おまけに超能力開発しちゃうと、努力である程度どうにか出来そうな魔術も習得できなくなるという。もっとも、魔術サイドも聖人クラスとか努力じゃどうにもならない存在がいたりするのだけど、あの世界。
ま、そういう能力が低かったりそもそも持ってない人間でも、鍛錬とか戦術とか覚悟を決めたりとか自分を磨いたりとか主人項補正の力とかでより上位の能力を持っている相手にも勝てたりいい勝負が出来たりするのもまたあの世界だったりするわけだけど。
だからがんばれ佐天さん!