週刊少年チャンピオン35号

今週はなんと新連載が三本も始まってた。まあ、初めから七週間という予告付きのピクルだけでなく、THEフンドシ守護霊も巻末コメントを見る限り短期集中っぽくて、何となくイカ娘も短期っぽい気がしないでもない感じだけど。


まずはピクルから感想書いてみる。岩塩の中からT-REXと一緒にどう見ても人類が発見された事から始まるこの漫画、塩漬けになっていたことからピクル君と呼ばれるようになったその人類が一体どう動くのかがとりあえず気になる所。果たして人類に牙を向くのか、獲物を奪った研究員に襲い掛かるものの意外と気さくでいい奴なのか、それとも強い奴とただひたすら強い奴と戦おうとするのか、さあどうなる。復活した恐竜と戦うっていう展開もありかも。まあ、個人的には展開はどうあれ最初の教科書と違うじゃん!!インパクトが大きすぎて後はもうどんな展開になってもオールオッケーって感じだけど。あと、細かい設定とかは気にしたらたぶん負けなのはたぶん読者みんなが思う所だろうなあ。


次に、THEふんどし守護霊。星のブンガ細川雅巳先生がチャンピオンに帰ってきた!!ってだけでテンションが上がるうえに、この漫画、主人公の女の子に憑いている守護霊がフンドシ一丁のマッチョなゲイという設定も見た目も超バカやってて非常に楽しい代物で面白かった。テンポもいいし、ブンガの頃よりも絵がうまくなってるし何より守護霊がマッチョなゲイの表情が非常にいいな。確かにこんな守護霊が憑いてたらいくら女の子が好きでも付き合うの難しいよなあと思わせる説得力のある描写は見事。そのくせきちんと悪霊からも守っている辺りなんか憎めないし。来週も楽しみ。


最後に、侵略!イカ娘。センターカラーをもらっててフンドシ守護霊との扱いの差はなんだ!と思わないでもないものの、この手の作品だととにかく最初はカラーの方が印象が残るので仕方がないっちゃ仕方がないのかもしれない。中身は非常に読みやすくてイカ娘の割には癖もあんまりなくていいんじゃないでしょうか。個人的には嫌いじゃないけど別段好みに引っかかる所もなくてちょっと評価し辛いタイプの漫画。まあ、今後の展開次第ではそういう評価がひっくり返るかもしれないポテンシャルは秘めてる様な気がするので来週に期待だ。


連載作の方はというと、ナンバMG5の松編がたぶん終了。店長が猛を止めた理由は、いくら篠崎がクソでも篠崎がいなければそこで飼われている犬たちが保健所送りになってしまう現実から。いくら店長でもそこで飼われた犬を全て引き取る事は不可能である以上、犬の事を考えれば篠崎に飼ってもらうしかない。この時の店長の気持ちはやりきれない思いでいっぱいだっただろう。猛にぼこられてこれからはきちんと飼うと約束はするものの、暴力で脅されただけでは、またいつか同じ事をしてしまうかもしれない。店長もこれからは厳しく言っていくというものの篠崎が猛のいない店長の言うことをどこまで聞くのかは分からない。何となくエピソードとしては終わったけど、問題はまだそれほど解決していないなと思わせる話だった。願わくば、篠崎に猛の拳ではなく、愛車を売ってまでお金を工面して松の母親を助けようとした重いが伝わっていればいいのだけど。


後は、フルセット!のカラーで特にシーンとしてはそんなに必要ではないにも関わらず、日野さんのカットが大きく入っていて何だか嬉しかったり、ギャンブルフィッシュの五木島式「今何時でっか?」システムが、五木島カスタムとかラバー張り替えとかと比べると非常に真っ当な技で妙に感心したりで今週も面白かったなあ。


しかし、来週はもう合併号とは、ほんと時が経つのは早いなあ……。