週刊少年チャンピオン1号

遂に、チャンピオンも2008年号が出る時期になってしまいました。それはつまりもう年の瀬も迫っているということで、もうすぐ2007年も終わりな訳ですよ。そう考えると感慨深いなあ……。まあ、2008年号が出て年の瀬を感じるってのも変な話ではある、出版界の慣習とはいえ。


それはさておき、今週もチャンピオンは飛ばしてたなあ。久しぶり登場の車田版冥王神話は、車田正美先生の新作「聖闘士星矢」が読めるのはチャンピオンだけ!!という厄い煽りも健在である意味安心。しかしこれ、パクリって事を抜きにしても車田星矢が元々の予定以上に滅多に載らない今、冨樫義博先生の漫画が読めるのはジャンプだけってのと同じくらい空しい文句じゃなイカ(笑)?まあ、ハンターは最近復活して十週は連続掲載されるみたいだけど。
内容の方は、いきなりテンマとアローンの過去話していて一体どういう展開だっけ?とか思いながら読んでいたら、水鏡先生が出てきたところでやっと思い出した。そうそう、テンマの師匠だった白銀聖闘士の水鏡先生が冥闘士としてテンマたちの前に出てきたんだった。しかし、水鏡先生が敵に回った理由が結構ありきたりでちょっとがっかり。まあ、敵に回ったと見せかけているだけかもしんないけど。


まさに命を賭けた戦いをやっているギャンブルフィッシュは、花咲のまさに魔術的なダイスの出目の操作に、さすがの杜夢も苦戦中。挑発して花咲の「全能の魔力」を暴こうとするもその挑発に真正面から乗っかって六ゾロを出し、逆に杜夢の出目は5という考え得る限り最悪のパターン陥って追いつめられる杜夢。まさかこの漫画で正真正銘の魔力って事はないだろうけど、魔力でないなら杜夢や月夜野ですら見破れないトリックを仕掛けてきているという事になるわけで、さすがは阿鼻谷ゼミ大将ところ。しかし、月夜野さん、自信満々に花咲は自分のダイスしかコントロール出来ないとか言っちゃったけど、どうやら杜夢のダイスもコントロール出来る臭いし、どんどんへたれキャラへの道を邁進しているような気が……。彼女の名誉挽回のチャンスはあるのか!?
そして、ある意味個人的に今週最大の見所は、「大したサディストだ…さすがオマエの教え子だな 阿鼻谷」と、おそらく皮肉を言った杜夢に対して心底嬉しそうに「うむ!!私も担任として鼻が高い」と返答した阿鼻谷先生。おそらくはアレが皮肉だって事くらいは気づいてるだろうけど、それでも字句通り解釈して褒められたと思っているんだろうなあ、阿鼻谷先生は。そんな先生が素敵だ、リアルで知り合いには絶対になりたくないけど。


マイティ・ハートは新キャラ登場で片手をいきなり切られてヴォルケン様まさかの大ピンチ。腕を取り返そうとしたヴォルケン様はあっさりとその敵と遭遇。まあ、ラブコメだしね。しかしその敵、エリカというのがぼけっとした天然系に見えてその実計算高いという恐ろしい相手。さすがのヴォルケン様も苦戦するも、辛くも窮地を脱する。まあ、今回は顔見せだったしね。しかし、この新キャラエリカ、普通天然系に見えて計算高いなんて、もの凄く(性的な意味でなく)嫌らしいキャラになりそうなものなのに、その計算高さが何故か嫌らしく見えないという意外といそうでいなかったキャラでちょっと新鮮。なんで、あの計算高さがいやらしく見えないのかとちょっと考えてみたら、エリカの場合他の天然装いキャラと違って、男にもてる為にやってるんじゃなくてヴォルケン様を倒すという、いわば、正義の為に天然装っているからなんだということに思い至った。まあ、たぶんに素も入っているんだろうけど、ヴォルケン様を追いつめただまし討ちは、なんというかある種格好良くさえあるからなあ。正義の味方っぽくはないかもしれないけど。
そして、ラスト一コマでやっと登場した舞島さんと、ちょうど隣である最後のページの柱に舞島さんの登場人物紹介を載せる芸の細かさに吹いた。


他にも書きたい事はいっぱいあるのだが体力がつきかけてきたので今週はこの辺で。最後に不安の種+の今週のラストエピソードは屋根から落ちていったへんなのがコントみたいでちょっと面白かった。