週刊少年チャンピオン8号

看板漫画で人肉喰らいをねっとり描写とか、どれだけチャンピオンはフリーダムなんだよ!とか思った今週号。まあ、ピクルは現代人じゃなくてファンタジーな存在みたいなもんなんだから、倫理的にはギリギリセーフか。一応喰われる側の烈海王も死んでないし。それでも、ちょっと気持ち悪かったけどな、人肉食は。
それはそれとして、圧倒的な強さを誇り中国4000年が全く通じないピクルに対して烈が取った行動があまりにも奇天烈過ぎて困る。いやあ、4000年を護る為に烈栄周として繰り出したのが腕をグルグル振り回すだだっ子パンチってどうよ。まあ、技術も見栄えも何もかも捨てたただ力委せなだけの攻撃なんて、海王としては絶対に出来ない攻撃だし、だからこそ今まで全く刃が立たなかったピクルに対しても有効打たり得るのかもしれないけどさ。それでも、泣きながらだだっ子パンチを繰り出す烈海王の姿はやっぱり何か見てはいけないものをみてしまった様な気がして妙にやるせない気分になった、まあ、一瞬笑ったけど。
とはいえ、このピクルVS烈戦はまさに喰うか喰われるかっていう死闘で、最近のバキの戦いではかなり楽しめたりしてるんだけどね、トータルでいうと。


ギャンブルフィッシュは、膠着状態になって判定負けしそうになった杜夢が、ルールを変えて決着を付けようと提案するもそう簡単には乗ってこない阿鼻谷先生。しかし、勝負を決める三つ目のダイスを阿鼻谷が振れと杜夢がいった瞬間にこれまでみたこともないようなきょとんとした顔をしていたのが印象的。なんつーかあの表情は阿鼻谷先生に似つかわしくないほどの愛嬌のある顔で、全く虚をつかれたのもあるんだろうけど、自分がダイスを振れと言われたのが普通の人間的な感情で嬉しかったのかもしれんないとか変な想像をしてしまった。いや、この流れで阿鼻谷先生に振るって事は、杜夢が、阿鼻谷は勝負に関しては公平だと認めていると直接本人に宣言しているも同然な訳で、最大の敵からとはいえこういう形で信用されるのはさすがの阿鼻谷先生とはいえちょっと嬉しかったのではないかと思った訳だ。まあ、すぐに悪魔の笑みを浮かべた訳だけど。
もっとも、この最後の一投を阿鼻谷先生に振らせる事こそが、杜夢の仕掛けた罠なんだよな。こういう風にすれば、阿鼻谷先生は絶対に杜夢の提案を飲んで勝負を認めるしかなくなる訳だし(万が一これで決着を付ける事を認めなかったら阿鼻谷が杜夢の運が怖くて逃げたと宣言するようなもんだ)。後は、阿鼻谷先生相手に一体どんな策を弄したか、ってのが気になるところ。まさか、あの杜夢がイカサマ抜きでやろうとか本気で思っている訳ないだろうし。さて、どうなるか決着が楽しみだ。