2000年代の映画を勝手に振り返ってみる

2009年も残すところあと僅か。もう少しで風の色が変わって世界が回る2010年を迎えてしまいます。
なので、勝手にゼロ年代(って書くと格好いいね!)の映画を私的に振り返ってみたいと思います。といっても、自分は映画ファンとかじゃないので、相当薄くて浅い自分語りのオナニー文になってしまうと思いますが。でもどうしても書きたかったんだもん!
というわけで2000年から2009年までの期間に、自分が劇場に足を運んで観た映画について、主に記憶を頼りにつらつらと書いていこうと思いマース。

守ってあげたい!

大学進学のために大阪に出てきて、初めて観た映画。
確か観たのは、千日前にあったちっこい映画館だったと思う。
確か当時のジュンク堂難波店でヒカルの碁の新刊を買って上映が始まるまで読んでいたような気がする。
この映画を観に行った理由ははっきりしていて、当時宮村優子が好きだったというだけだったのでした。適当に雑誌捲ってたら公開してるじゃんさすが大阪これは是非行かねばという感じで観に行ったんだわ。地元の高知はこの手の映画が公開されるのは絶望的だったし……。
んな感じで観た映画ですが、結構面白かったという感想を持った記憶があります。しかし、内容は殆ど忘れているという。女の子が陸上自衛隊に入隊する話ということと、宮村演じるキャラが銃の解体組み立てがめちゃ早かったということは覚えているのですが……記憶力ないね、俺。

さくや妖怪伝

今思うと、なんでこの映画観に行ったんだろ自分、とちょっと考えてしまった映画。いや、妖怪退治をする安藤希に何か自分的にくるものがあったんだよ!
うん、実際可愛かった。
お話も面白かった。
そういえば、何故かDVDも持ってるんだよなあ、これ。

アヴァロン

押井守監督の実写映画。何かネットゲームの話だっけか?
映像がやたらめったら格好良かった記憶があります。
あと、あーう゛ぁーろーんうんたかたかたあーう゛ぁ^ろーんっていうテーマ曲みたいなのは今でも耳に残っています。
あと犬。

ハリーポッターと賢者の石

まあ、これは説明不要なハリポタ一作目。ちなみに原作は読んでません。
子供向けかも知れないけれど結構面白かったですよ。
ハーマイオニーも可愛かったし。
しかし、ラドクリフも大きくなったなあ。

少林サッカー

これも説明不要な映画。
圧倒的なビジュアルで見せる漫画の様なサッカーに興奮したものです。
少林拳かっけー。

スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃

こいつも皆さんご存じな映画。
ファントムメナスから成長し青年になったアナキン・スカイウォーカーの物語。
女王との恋愛ありーのアクションありーのの娯楽対策で良かったのです。
ただ、ファントムメナスのダースモールの様な印象に残る悪役がいなかったのはマイナスかも。ちなみにこれ、吹き替えで観ました。ヒロインは坂本真綾が声をあてていたのは覚えてます。
しかし、実はエピソード3未だに観てないんだよな。なのでアナキンが何故ダースヴェイダーになったのか知らないのよね。

千年女優

今でも大好きなアニメ映画。たまーにこれアニメでやる必要ないよねとかいっちゃう人もいたりするけど、この作品ほどアニメでなければ成立しない作品も少ないと思う。
あの虚構と虚構が入り交じり交差する感覚は、実写でやると途端にチープなものになってしまう。何よりヒロインの千代子を一人で演じられる女優っていないだろ……と思ってちょっとぐぐって観たら演劇化されてたのね。まあ、舞台ならやれないこともないか。演劇空間って映像メディアに比べて曖昧な時間や空間を創造するのに長けててリアリズムに支配されにくいし。
それはそうとクライマックスのシーンの切り替えの連続はまさに圧巻で大好きだ。映像で見せるドラッグというか何というか、観ていて気持ちがいいのです。
当時はお金があったのか、コンテ付きの限定版DVDを買ったのもいい思い出です。

ハリーポッターと秘密の部屋

ハリポタ2作目。
何か本に閉じこめられた人が出てきたんだっけ?
しかし、ダンブルドア校長が実はダンブルドアッー!だったなんて知りたくなかった裏設定だよな……。

キル・ビル Vol.1

タランティーノ監督による痛快娯楽復讐劇。
とにかくここまでやるともはやギャグでしかない残虐描写のオンパレードが凄まじかった。故意的間違った日本感も素晴らしい。
脳内麻薬出まくりの映像展開にくらくらです。
なにげに緑川光も声で出てるぞ!
しかし、こっちに出てる前田愛は同名の女優ではなく声優の方なのでややこしい。

東京ゴッドファーザーズ

クリスマスに三人のホームレスが赤ちゃんを育てる話。
基本的に声優は専業がやる方が好きなのだけど(まあ合ってりゃそれほど気にはしないけど)、この作品の江守徹は聞いてて耳に心地が良かった。いや、ほんとに。
そして『千年女優』とは別の意味で実写では出来ない映像に心躍らせました。大雪の東京都内を走り回る映像とか日本映画には(予算的な意味で)無理でしょ。

イノセンス

押井守による攻殻機動隊の映画の続編……でいいんだよね。
少佐が帰ってきたシーンはマジで振るえました。これを田中敦子じゃなくて芸能人にしようとかさすがにアホの所業としか思えないのでプロデューサーの要求突っぱねたのはグッジョブだべ。
しかし、押伊守は幼女は可愛くなく描くことに関しては天才的だと思った。この辺、一見可愛くない幼女を圧倒的な力量で可愛く描く宮崎駿とは対象的だ。

キル・ビル Vol.2 ザ・ラブ・ストーリー

キル・ビルの後編。
派手な前編に比べると落ち着いた印象を受けるのだけど結構好きだよ、こっちも。
ラストできっかり5歩歩いて死んだのには笑ってしまった。

カンフーハッスル

こいつもチャウ・シンチー監督主演の説明不要なカンフー映画
主人公はヘタレだが最終的に目覚めて超強くなるという王道を走ってました。
しかし、宣伝とかで使われていたチャウ・シンチーが空から突っ込む絵がまさかクライマックスのシーンからだとは思いませんでした。
とにかく面白くて格好良くて観て相当満足したのを覚えてます。
それと、観た後、チャウ・シンチーに『ドラゴンボール』を実写化して欲しい、実写にするなら奴しかいない、奴の撮る実写版『ドラゴンボール』ならすげぇ観てぇとか強烈に思いました。今からでも実写化しないかな、『ドラゴンボール』。

フォーガットン

サスペンスちっくな映画と見せかけて実は……な映画。その実は……の部分が気になって観に行ったので端からシリアスな結末は期待していなかったせいな気もするけど、この映画大好きだ。大抵の好きなものは、バカにされてたりけなされてたりすると多少なりともかちんときたりするものだけど、この映画に関しては全然気にならないぜ。
クライマックスの「フォーガットーン」と、登場人物がどんどん空へ飛ばされていく展開はめちゃくちゃ面白いぜ。こんな映画を紹介してくれたチャンピオンシネマプレビューに感謝。しかし、いつの間にか週チャンの映画レビュー終わっちゃったんだよなあ。

機動戦士Ζガンダム-星を継ぐ者-

ご存じΖガンダムの劇場版。この映画観てガンダムmk-?のカッコ良さに気づきました。あの回し蹴りサイコー。あとアッシマーの威圧感が凄い。
ただ、20年も前の映像に新規映像を加えているので、その分映像の違和感が半端ない。けど、観てるうちにその違和感が快感に変わってくるのがさすが富野由悠季って感じでした。

機動戦士ΖガンダムII-恋人たち-

声優変更で荒れに荒れた二作目。
実際楽屋裏の話を抜きにすれば、荒れたフォウよりもサラの方が酷かったです。個人的には声優変更については、お、浅川姐さんがロザミアやるんだ新井里美がファやるんだやったーとか思ってた口なのでそれほど気にしてなかったり。ごめん、新井里美は当時はそこまでは気にしてなかった。今は大好きですが。あのタイプの声ははまると無茶苦茶癖になるからなあ。ジャッジメントですの!
浅川悠は高校の時ラジオ聞いて以来好きですよー。しかし、ディーパーストリートやってる頃はこんなに人気声優になるとは思ってなかったよ。

機動戦士ΖガンダムIII A New Translation -星の鼓動は愛-

完結編な3作目。
ゼータの新攻撃ビームコンフューズとキュベレイとの死闘が熱かった。ここまでくると新規作画の方が多く大変見やすい構造になってます。
そして、テレビ版とは異なる結末へ……。
それは良かったけど、その所為でダブルゼータに繋がらなくなってジュドー涙目に。
しかし、ダブルゼータってキャラ配置がギャルゲーみたいだよなあ。
おしとやかだが実はお転婆な実の妹(リィナ)に、仲が良くて一緒につるんでる友人(エル・ビアンノ)に、年の近いツンデレ(ルー・ルカ)に、お兄ちゃん大好きな義理の妹(エルピー・プル)に、そのそっくりさんのツンデレ(プルツー)に、ツンデレな大人のお姉さん(ハマーン様)とよりどりみどりじゃん、ジュドー。実際ギャルゲーにしたら、ニュータイプの修羅場が見られそうだ、スクイズ的な意味で。

時をかける少女

細田守によるアニメ版。高知では公開が大分遅れて、劇中に出てきたボーダフォンがリアルでは見る影もなくソフトバンクモバイルになっていた頃に一週間くらい限定で公開されてました(涙)。
映画はいろんな人が絶賛するくらい名作で、今更俺が語ることもそれほどないと思うけど一つだけ。この映画の裏テーマは交通ルールを守ろうだと思う。
作中、これ見よがしに自転車の二人乗りのシーンが出てきますが、実は二人乗りさえしていなければ、悲劇が回避されたというか、劇中で主人公が最も回避したく、実際にそう動いた悲劇は起こりえなかったわけです。あの時ちゃんとブレーキを確認して、荷台に女の子さえ乗せていなければっ!
主人公達がタイムリープ能力を持っていたお陰で事なきを得ましたが、もしそうでなければ非常に後味の悪いものになったでしょう。なので、自転車の二人乗りはやめようがアニメ版時かけの裏テーマだと映画観た後ずっと思ってます。
こういう風に描いたけど、時かけ好きですよ。

ところで、時かけといえば、『宇宙をかける少女』はどうしてああなった!
最初始まった時はすんげえ面白かったんだけどなあ……。

300

ディスイズスパアアルタァァァ!!
映画に置いて大事なのはストーリーとかテーマとかじゃない、勢いと熱い魂なんだと僕らに教えてくれた映画。
これほど欠点なんて知るか、俺が面白いっていうんだから傑作だ!けど人には勧めづらいと思う映画もあまりないかも。
劇中ことさらに民主主義が強調されてアメリカ万歳な感じが見え隠れして辟易したっていう御仁もおられるかもしれないけれど、実際見た感想だと、どちらかというとギリシアに侵略してきたペルシアサイドが世界中でぶいぶい言わせてたアメリカに被ってみえて仕方がなかった。この映画の作り手は、そういう風にある程度相対的な物の見方をさせるようにする程度にはそういった社会情勢に対して自覚的だったと思う。買いかぶりかもしれないけど。
とにかくガチムチ男どものファランクスが格好いい、そこに理屈はいらねえよ。

トランスフォーマー・リベンジ

1作目をDVDで観て何でこれを劇場で観なかったのかと激しく後悔して観に行ったトランスフォーマーの実写映画2本目。
序盤はオーソドックスな侵略SFの皮を被っていた前作と違い、今回は最初からクライマックスだぜ!という感じでトランスフォーマー達が暴れ回る。その分、見づらくなったっていう欠点もありますが、画面狭しと暴れ回るトランスフォーマー達を観てるとそういう些細な部分は吹っ飛ぶぜ。
まさかのグレート合体をするオプティマスプライムに、超巨大な合体トランスフォーマー、デバステーターの登場と脳汁出まくり。そして、それに対する米軍の秘密兵器「超電磁砲」じゃなかったレールガンの攻撃とか元セクターセブンのあの人の大活躍とか見所が多すぎてたまらない。
サム周りの人間関係も意外と見せるし個人的に大満足な一作でした。
しかし、子供も観てるんだから性表現とかはもう少し抑えた方がいいと思うのだが。怪しげなものが入ったクッキー食べてラリるとかさすがに不味いだろ。



ま、長々と書いてきたけど改めて振り返るとやっぱりそれほど映画観てないよなあと思う。面白そうな映画とか結構あっても劇場にまで足を運ぶのは結構躊躇しちゃうのよね。高いし。
来年は、もっと映画観に行きたいなあ……。